南知多ゲストハウス『ほどほど』の程々な日々: オフグリッドゲストハウス計画

2015/10/28

オフグリッドゲストハウス計画

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 3.11後も変わらない原発行政のナゾ 
読書好きの女将・菜々ちゃんから勧められて「原発ホワイトアウト」という小説を読んでいます。この小説は霞ヶ関官僚が匿名で書いている半分フィクション、半分内部告発的な内容になっています。電力会社の出資で作られた「日本電力連盟」の代表が電力ヤミマネーを婉曲に駆使して政治家や霞ヶ関官僚を原発再稼動に動かしていくという内容で、その具体的な「手腕」の数々は現実そのもの。あーこんなふうに政治家さんや官僚さんは買収されていくんですね、と深く納得させられます。

有力議員はもちろん落選議員にも再就職口をさりげなく斡旋し、次回の選挙で当選するときには「反原発」が「中長期的に脱原発」とトーンダウンしていったり、権力闘争に負けて左遷、退官の危機感を常に持っている官僚に退官後、今より給料の良い再就職口のあっせんをほのめかして、再稼動に必要な情報を横流しさせる手口は本当に巧妙で、あーこんな風に攻められたら僕が官僚でもコロッとなるだろうなーと感心させられっぱなしでした。
この本の内容が本当なら、共産党以外のほとんどの国会議員は多かれ少なかれ電力マネーの恩恵は受けうる可能性があり、そりゃ国会議事堂前で一般市民がどんなに「再稼動反対!」とデモ行進をしても、国民の80-90%が原発再稼動に反対しても、その民意とは裏腹に原発は粛々と再稼動されていく訳です。


 原発に頼らないもうひとつの未来 
宿主がニート時代、環境問題などに興味があり、いろんな講演会に顔を出していました。そんな中で出会った環境活動家の田中優さんのお話は具体的かつ建設的で、お話を聞く度に未来に希望を持たせてもらっていました。もちろん今でも大好きです。
そんな田中優さんが最近、「電気は自給があたりまえ。オフグリッドで原発のいらない暮らしへ」という著書を出しました。オフグリッドという言葉、あまり馴染みがないかもしれませんが、要は「中部電力の電線を切って、家庭で自給した電力だけで生活を賄う」ということになります。「原発とオフグリッドに何の関係があるの?」と疑問が湧くでしょうが、将来的に電力が自由になって私たちが使う電気を原発、火力、水力、自然エネルギーなどの中から自由に選べる時代が来れば、あまり必要がないかもしれませんが、現在の日本では電気は地域別独占状態で、中部地区では中部電力が独占企業です。電力の内容は中部電力が決めることで私たちは選べません。
ということは、私たちがどんなに「原発の電気はつ使いたくありません!」と言っても、中部電力が発電した原発の電気はどうしても入ってきます。それなら、電線を切って自家発電した電気だけ使えばいい訳です。


 オフグリッドとは 
すると「そんなことが出来るの?」と疑問が湧くと思います。が、実際にやっている家庭が全国のあちこちに出てきました。オフグリッドの主役はソーラーパネルで、屋根につけたソーラーパネルで発電した電気を中部電力に売電して利益を得るのが一般的ですが、そうではなくて、発電した電気を鉛バッテリーに蓄電して、それだけで家庭内の電力を賄うことでオフグリッドしています。今までどおり湯水のごとく電気を使うことは出来ませんが、8畳程度のソーラーパネルで最新のエアコンや冷蔵庫、液晶テレビやLEDライトなら十分賄えます。
そして、自給用のソーラーパネル&蓄電池を施工してくれる「自エネ組」という市民ネットワークまで出来てきました。実は、宿主もゲストハウスのオフグリッド化とういことを密かに考えていまして・・・。ただ、私たちだけならともかく、一般のゲストさんを迎えている手前、 エアコンや電子レンジ、オーブントースターなど電力を多く必要とする家電も利用せざるをえないため、なかなかオフグリッド化に踏み切れないでいまいた。そんな折、ナント!愛知県豊田市にオフグリッド化した農家民宿があることをほどほどゲストさんから聞きました。
豊田市の農家民宿ちんちゃん亭さんのHPには「民宿部分はオフグリッド(中部電力から電気を買っていません)です。「自エネ組」のソーラーキット(太陽光パネル+バッテリー)を使用しています。天候によりろうそくやランタンに切替ることがあります」と書いてあります。宿は良くも悪くも自分たちの生活スタイルを旅人さんに見てもらう「場」でもあります。そんな「宿」と「オフグリッド」は環境志向の人にはとてもいい組み合わせだと思います。



 オフグリッドゲストハウス 
ちんちゃん亭さんのオフグリッドは民宿部分がオフグリッド、ご家族の住む居住部分はオングリッド(中部電力さんから電気を買う)という、無理のない組み合わせでやっています。宿主も建物全体は難しくても、共用ルーム1部屋のオフグリッドなら実現可能だな~と思っていました。実際、友達が1部屋オフグリッドの提案をしています。また、自エネ組に参加している仲間もいます。今年の冬はそんな仲間と「オフグリッドについて語ろう!」イベントから始めて、来年には部分的オフグリッドをほどほどで実現させたいと妄想を膨らましています。よかったら、一緒にオフグリッドについて考えてみませんか?
なんだか原発から一気にオフグリッドに話が飛んでしまい、舌足らずな気もしますが、エネルギーの話はどれだけしても足りないくらいなので、また折に触れてその間を埋める話題も書いていきたいと思います。今回はここまでということで・・・。


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