南知多ゲストハウス『ほどほど』の程々な日々: 5月 2017

2017/05/28

ほどほど通信2017 5月を振り返っちゃう号

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「ほどほど」の5月を振り返ってみましょう~(^0^)
5月1日は「ほどほど4周年お誕生会」の日でした!

毎年、開業記念日の5月1日にはステキな仲間やゲストさんが「ほどほど」に集って楽しいお祝い会を開くのが恒例行事になりました。
今年もこの日に休暇を取ってお友達と参加してくれたYさん、今年は旦那さんと赤ちゃんを連れて家族で参加してくれたSさん、2週連続で群馬から来てくれたダイちゃん、自転車お遍路で偶然泊まった日がこの日だったタケちゃん、去年アイルランドの旅の再会を南知多で果たしたエミちゃん&カズミさん、名古屋でオーガニックレストランの開業を目指すユキさん、そんな個性的な旅人さんが集まってくれました。
そして、こちらも恒例行事になったhiromi♪さんのお祝いコンサート。
女将・菜々ちゃんはナツメロの曲当てクイズに大興奮!そしてhiromi♪さんが作詞作曲して下さった「ほどほどのうた」に加えて、私たち夫婦のテーマ、KANさんの「よければ一緒に」を一緒に演奏していただきました。
この曲のとおり、私たちだけでは何も出来ないけど、ほどほどに集うみなさんのお陰で、とっても温かくて楽しくてステキな場にほどほどが育って来ました。子供の居ない私たちにとって、「ほどほど」の成長は我が子のように嬉しく、これからが楽しみです。あー本当に幸せ!!!
みなさんに心から感謝しながら、5年目のほどほどを営んでいきますね。

そして、
5月6日は「南知多の海の幸で旅料理の会!」で盛り上がりました。
今回のテーマは「お魚」ということで、南知多でヤタケンさんが仕入れた魚介類盛りだくさんのお料理をみなさんで楽しみました。旅料理の常連さんのDさん、Sさん、えっちゃんさん、そしてほどほどは常連だけど旅料理は2回目の今ちゃん、更に新婚の奥さんを連れてきてくれた真ちゃん、更に日帰り参加のアララ農園さんと、みなさん旅料理を満喫してくれました。
次回は8月5日(旅料理の会(ヤタ祭り)を開催します。ぜひご参加下さいね~(^0^)/

GWの4月29日~5月7日に「ほどほど」を訪れた旅人さんはのべ53名でした。
今年のGWも比較的天候に恵まれて、ライダーさんやチャリダーさんが多く訪れてくれました。
1泊のつもりが連泊になった女子ライダーさん、2週連続で群馬からカブで来てくれたダイちゃん、開業記念日に予定をやりくりして駆けつけてくれたエミちゃん、新潟と長野から来てくれたチャリダーさん、GWの最後を旅料理で飾ってくれたヤタケンさん、などなど、思い出を挙げればきりがありません。

5月3日にはりんくう常滑の結婚式場で式を挙げた新婚ご夫婦のお友達が「ほどほど」を貸切でご利用くだいました。チェックインしてすぐ新郎新婦をお迎えする打ち合わせ&準備をして、2次会を総勢18名で開きました。ボケとツッコミ満載のあったかい2次会。新郎新婦はとっても幸せ者ですね。幸せの瞬間に立ち合わせてもらった宿主もシアワセのお裾分けを頂きましたヨ。 (*^-^*)


GW明けのある日、
 常連ゲンさんが自宅のバラ園から開業4周年祝いの花束を持って来て下さいました。めっちゃキレイ!嬉しい~(*^0^*)
そしてゲンさん、ニュージーランドのクイーンズタウン在住のマサさん、小牧で中古のジムニーをゲットして沖縄を目指すアツシさんという濃ゆいメンバーで南知多の海の幸たっぷりのシェアご飯を楽しみました。翌朝はFootPrintsのだりさんがTOKYO FM系列のラジオ番組で「ほどほど」のことを紹介してくださったと、お世話になった方やゲストさんから教えてもらいました。みなさん、ありがとうございます~!!!

そして恒例の!
5月14日は「皐月だ!カモメ型ピザ釜でピザランチ」の日でした。直前までご予約は3名だったのが、五月晴れに誘われてか当日予約がみるみる増えて、最終的には12名がご参加下さいました。

 ピザ釜の火力が足りず2回ほど追加で薪を炊き直すことになり、ゲストさんにはお時間を取らせてしまいましたが、待ち時間も初めましてのゲストさん同士歓談したり、新しく出来た中庭のウッドデッキでのんびりしたり、ピザ釜の横で篠笛を吹いてくれたりと、みなさん思い思いに過ごして下さいました。
次回、6月13日()のピザランチで上半期は終了です。
暑くなる7~9月はオヤスミで10月から再開予定です。みなさん、次回もぜひご参加下さいね~(^0^)

5月20日、全国の太平洋側からライダーさんが能登の千里浜を目指して走るSSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)が行われています。2013年に200人から始まったイベントも、今回で2800人のライダーさんが参加されるそうです。
知多半島の「ほどほど」にもSSTRに参加するライダーさんが前泊して下さいました。今年で4回目の参加になるそうで、ラリー秘話を楽しく聞かせてもらいました。過去には最長、青森県や熊本県から1日で能登まで走ってきたライダーさんもいるそうです。
この日はSSTRに参加するFさんと、今年バイクで九州、北海道、ニュージーランドを旅して周る予定のスーさんと、旅の安全を祈ってカンパイ!しました。


5月下旬のある日、とってもステキな生き方をしている旅人さんが泊まりに来てくれました。
本業はプログラマーを生業にしながら世界を旅する旅人さんなのですが、フリーランスではなく社長や上司を説得して、会社員の立場のままで、いわゆるノマド的生活をしているのだそうです。
ノマド的生活をするに当たって私物を整理して、今の全財産はバックパックと小さなディバックに入るものだけ。アパートも整理して家賃分をゲストハウスの宿泊費に当てているそうです。生粋のミニマリストさんですね!
そんな話題をFBページで投稿したところ、予想以上の反響がありました。こういう暮らし方、生き方に興味のある方がたくさんいらっしゃるのですね。また「ほどほど」に来て下さる機会があれば、この旅人さんを囲んでお話し会とか出来たらいいですね~。(^0^)

5月下旬のある日、上海に住んでいる韓国人の親友ユイックさんほどほどに遊びに来てくれました。中国のエコビレッジの運営に関わっているユイックさんは農業にも興味がある、ということでほどほど田んぼの草取りを手伝ってもらいました。4/15&16日にみなさんと一緒に種まきした苗たちはすくすくと成長していてとっても嬉しい~。(*^0^*)
一緒に1時間ほどヒエなどの草取りをして、米ぬかと油粕とを混ぜたものを肥料にしてかけました。田んぼ周辺の雑草の花粉に宿主めちゃ弱く、滞在1時間でも鼻水が止まりましぇん~(ToT)

夜はグルメなユイックさんが「ほどほど」で葱油餅(ツォンヨーベン)というナンのような中国の北部の人たちの主食を作ってくれたり、翌日は三重県鈴鹿市のアズワンコミュニティに行き、現地合流した中国でエコビレッジを作っている仲間と合流して見学したりと、濃い時間を一緒に過ごしましたヨ。

5月18日は「海の見える丘で山菜男子と山野草を採って食べる会パート2」を開催しました。
4月のパート1の時は雨で行けなかった会場のヤマモヤマ(山本山)。今回は見事に快晴!メジャーな山菜のピークシーズンは過ぎていましたが、身近な食べられる山野草たちを山菜男子ことヨシくんの案内でお散歩しながら摘んで、最後は海の見える丘で有志による木登り大会まで開かれました!(笑)

 
 そして、夜はみんなで力をあわせて打った超コシのある手打ちうどん&山野草天ぷらパーティー♬愉しく、美味しく、賑やかな夕べでした。ヨシくん&参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました<(_ _)> (女将)



6月も地域ブログのお話し会、地方で小さな仕事を創っている人の話を聞こう会、ピザランチ会、自然農田植え、田植え前日豊作祈願獅子舞演舞など、楽しいイベントを企画しています。
詳しくは「ほどほど」のイベント紹介ブログを見てくださいね。

という訳で、6月の「ほどほど」にも遊びに来て下さいね~(^0^)/

感謝!コスギマサユキ

2017/05/15

幻の「カブトビール」と半田赤レンガ建物

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みなさま、こんにちは!めったにブログを担当しない女将(^^;)です。
今回は大ナゴヤツアーズさんの企画に参加し、
「半田赤レンガ建物」を訪問して参りました。

え?今更「半田赤レンガ建物」かい?と地元の方は思われるかも・・・。
こちら赤レンガ建物を会場にしたマルシェが毎月第4日曜日に行われており、友人たちも数多く出店していることから、既に宿泊ゲストさんと一緒に何度も足を運んでいるからです。

しかーし、しかし、今回はちょっと違います!
ツアーのタイトルに「幻のカブトビール」とついています。昔ビール工場だったと聞いてはいたものの、これまで展示スペースに足を踏み入れたことがありませんでした。折角だから、建物の由来を教えて頂こうと。そして、何より最後の試飲をしっかぁぁぁぁり愉しもう!と(笑)。

「ビール有るところにほどほどの女将アリ。」
でございます<(_ _)>


さてさて、宿業に勤しむ旦那様を豊浜に残し、女将は海っ子バス→名鉄を乗り継いで、やって来ました住吉町駅。
下車すると、駅は完全に「半田赤レンガ建物」押し。
否が応にもテンションが上がって参ります!


そして標識に従っててくてく歩くこと5分ほど。。。

どーん!と見慣れたお姿が出て参ります。
この日はあいにくの雨模様でしたが、それはそれで趣ある佇まいですね(*^_^*)


ちょっと早めに着いたので売店を覗くと、南知多の味付け海苔各種、干物、波まくらさん、家田製菓さんのポン菓子、きり絵作家山崎修さんのポストカードなど、「南知多押し」のラインナップ。売店の品ぞろえ、マルシェに来た時にはすっかり見落としてしまっていたなぁ…(^^ゞ。


さーて、ちょうど時間と相成りまして、ツアーのはじまりはじまりぃ。
案内人はこの方、赤煉瓦倶楽部半田の馬場さん。
半田赤レンガ建物の保存に尽力された方と伺いました。


そう!こんな立派な赤レンガ建物、実は壊されそうになってたんですって!
それを見るに見かねた馬場さんはじめ市民有志の方が運動をされ、
最終的には当時の半田市長の英断で、全面取り壊しを免れたそうです。

馬場さんのお話で一貫していたのは「すべてはこの赤レンガ建物を残すために」ということとでした。取り壊されそうになっている貴重な文化遺産が身近にあるのに、そのことを知らない方が沢山いる。まずはこの建物の存在を知ってもらい、取り壊しを何としても止める必要がある。
世間の目を集め、この建物が文化遺産であることを知ってもらうには?
カブトビールの復刻をして、広く世間に元ビール工場としての半田赤レンガ建物の存在をアピールしよう!という魅力的なアイディアに結びついていったそうです。

その後、赤レンガ建物の構造について(ビール造りのための様々な工夫が!だからこそ建物としての価値がある。↓)、といったお話や
(ビール製造は温度管理が命。断熱のために、空気層を作ってある壁面。)
 
一地方都市の民間ビールメーカーが財閥系の大手3大ビールメーカーにいかに挑んでいったかというお話(地元の名士、中埜&盛田タッグで本格的ドイツビールの手法と斬新な広告戦略で世間を席巻したそうです!)等々を、
当時の写真やポスター、年表などを使ってわかりやすく解説してくださいました。

(大手と差をつけるため、博覧会で芸者さんに「赤前掛け」をしてもらって給仕してもらったところ、当時としては斬新な衣装だったため、マスコミに大きく取り上げられて大ブレイク!)

さらに、今回はちょうど別の企画展「全国の赤煉瓦建物ぶらり旅」の最中でしたのでそちらの解説もしていただきました。
東京駅や、横浜港、舞鶴港、北海道庁、門司港などメジャーどころも抑えられてますが、こちらっ!


「監獄」もレンガ造りが多いんですね!Σ(゚Д゚)
取り壊されそうになっていた奈良監獄が、この度、旅館として生まれ変わるそうですよ〜。泊まってみたいような、みたくないような。。。(^^ゞ

そして半田赤レンガ建物の外壁には痛ましい銃痕も・・・。

半田赤レンガ建物は戦争遺産でもあるんですね。

その後、レンガの積み方には「イギリス積」と「フランス積」がある、なんて豆知識を聞いたり(ちなみに、半田赤レンガ建物はイギリス積みですって〜)、取り壊し前に「何か残さねば」と、半田工業高校の先生がめっちゃでっかくて重い柱頭を高校に持ち出され、保管されていたエピソードなど
(赤レンガ建物の外に、展示してありますよ〜)
細やかでユニークなエピソードを聞きながらツアーを終えました。
馬場さんのお話がとても上手だったので、本当にあっという間の2時間でしたヨ。


さぁぁぁぁぁぁ!


ついに、ついに、待ちに待った、試飲ですヾ(≧▽≦)ノ


「カンパーイ!」の前にちょいとお勉強をば少し( ;∀;)。。。


カブトビールは現在2種類あります。もともとは「明治カブトビール」のみを製造していましたが、アサヒビールさんの資料室から大正時代のカブトビールの資料が出てきたそうで、こちらも再現をしたのだそうです。
明治カブトビールは完全にドイツビールの手法にこだわって作られているので、クラフトビールが好きな方にはこちらが(ワタシ個人的には)断然おススメです。
残念ながら、カブトビールを最初に復刻させた頃は、おそらく日本の一般的なビールの味に慣れている方が多かったのでしょう。「もっとさっぱりした方が・・・」との声もあって、大正版を復活させたのだとか。
でも、結局・・・
「どっちも飲んだ後、3杯目はみんな結局“明治カブト”を選ぶんだよね〜」と馬場さん。
理由は「大正カブトは市販のものに近い味だから」ですって。
消費者って、超ワガママね〜(笑)。


ってなわけで、参加者のみなさんと一緒に今度こそカンパーイヽ(^o^)丿


プハ〜ヾ(≧▽≦)ノ
うーん、解説を聞いた後の「生カブト」はまた、格別のお味でしたっ(^_-)-☆


ちなみに、赤レンガ建物内のカフェ「ブリック」さんで普段から生カブト、呑めますよ〜。ビール好きな旅人さんは要チェックですね!!!
アテには、地元知多半島産の豚肉を使ったブリオさんのソーセージ盛り合わせ(750円)がオススメ!「次回はこの組み合わせだな」と心に誓ったワタクシです(#^.^#)。

展示スペースには200円/名の入場料が必要ですが、払って覗いてみる価値はあると思います。
そして、できれば解説付きで館内を回られるのがベストです。
日曜日は入館料+200円/名で館内ガイドがあるそうですよ。
そのほか、あらかじめ来る日が分かっているなら、平日でもガイドをつけて頂ける場合があるようですので興味のある方は「半田赤レンガ建物」さんに、直接ご相談してみてくださいね。


そのほか、ビール(うんちく)好きな方は、↑こちらのブログをご覧くださいとのこと。カブトビール復刻秘話が綴られています(*^_^*)。

そーんなわけで、半田再発見を愉しんだ、女将のビール日誌でした<(_ _)>
みなさんも是非、知多半島を訪れた際は「半田赤レンガ建物」を訪問して、
「生カブトビール」を味わってみてくださいね(^_-)-☆


(ビールを飲む方はハンドルキーパーさんと一緒にor公共交通利用でね〜(*^_^*)。)


感謝!コスギ ナナ